より良い看護経験にするために

理想の看護師を目指そう

看護の仕事を見つめ直すきっかけとなった実習

実習での出会いから

看護師として働いているA子さんの話を紹介します。彼女は看護学校に通う間は全く看護師という職業に魅力がなかったと言います。しかし、とある事がきっかけとなり看護の仕事がいかに大切であり必要な事か気づかされたようです。

実習での出会いから

看護師に魅力を感じない時期

元々A子さんは看護師という職業に全く魅力を感じていませんでした。健康な体で育ってきましたので、病院にお世話になるのもせいぜい風邪をひいた時くらいです。ですので、医師や看護師に特別な感情もありませんでしたし、医師の命令で動くのが看護師の仕事と思っていたようです。
高校3年となり、将来の進路を決めなければいけない時期に、親から「将来安定した職業が良い」と看護師になる事を勧められました。しかし、A子さんは病気の人のお世話なんて自分にはできないと思いましたし、ましてや医師の命令でしか動く事ができない看護師なんて魅力が無いと反発していました。自分でやりたい事を決める!と看護師になる事を頑なに拒否していましたが、それでも特にやりたい事が見つからずにいたA子さんに、親や先生は看護師の道を諦めずに勧めてきたのです。その説得に半ば根負けしたA子さんは渋々看護学校へ行く事にしたのです。

看護実習で得たもの

気乗りしないまま受けた看護学校受験でしたが、受験勉強はしっかり行い合格しました。それでも看護師に興味が持てないまま学校に通っていたようです。看護学校に入ってからも、物作りが好きだったA子さんは「本当は美容師が良かったかも‥調理師が良かったかも」と看護の仕事に魅力を感じないまま過ごしていたのです。
ところが、病院での看護実習が始まったのをきっかけにA子さんの看護師のイメージがガラリと変わったのです。実際の看護師の姿は彼女が今まで想像していたものと大きな違いがあり、患者さんとの関わりで看護の仕事がいかに大切で必要なものかを知ったのです。実際の看護の現場では、患者さんの苦痛を受け止められずに涙する看護師や、看護に関して医師に意見し、患者さんの現状を良くしようとする看護師がたくさんいたのです。また、実習で受け持った患者さんから「ありがとう」「がんばってね」と声をかけられた時は、心の底から喜びを感じる事ができたと言います。実習生で至らない看護しかできない自分に声をかけて下さる患者さんに感謝し、看護師としてもっと良い看護をしていきたいと決心したのがこの頃のようです。

看護師を真剣に考えるようになった時期

看護師を真剣に考える前は「医師の雑用係」というイメージがあった看護師の仕事でしたが、全くの間違いだったようです。看護師の関わり方ひとつで患者さんの状態が変わる事を経験したからです。そして患者さんのご家族にもその影響がある事を知りました。また、知識や技術、人としての感性も重要です。今まで看護師を軽視してきた自分が恥ずかしくなり、それからA子さんは看護に向かって真剣に向き合い始めました。怪我や病気の治療にはもちろん医師が必要ですし、医師は猛勉強の末になれる職業です。しかし、看護師は患者さんとの関わりに時間を費やし寄り添う仕事です。看護師がしっかり看ていれば患者さんの重症化も防げるかも知れないし、痛みや不安でいっぱいの患者さんの気持ちを少しでも楽にする事ができる。そう考えられるようになってから看護師という仕事を真剣に見つめる事ができ、最初はあんなに嫌がっていた看護学校でしたが、卒業した後は看護大学に編入するまでになりました。
今となっては看護師になるのを嫌がっていた頃の話は笑い話ですとA子さんは語ります。確かに現在のA子さんしか知らない私も看護師でバリバリ働く彼女にそんな昔話があったのかと驚きました。現在は臨床に出て7年を迎えるようですが、「まだまだ半人前ですし、自分が目指す看護師像にはもっと勉強と経験が必要です。しかし目指すものがある以上、頑張っていこうと決めています」と力強い言葉を聞けましたし、彼女の真剣さとまっすぐな瞳をみて、きっと理想の看護師になれると確信しました。

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